日本人は和を尊ぶ民族と言われています。でも、時にはそれが窮屈に感じることもあるかもしれません。
特に日本人には、世界中の文化の中でも、マナーにうるさい人が多いように感じます。
もしかすると皆さんの身の回りにも、そんな人がいて不愉快に感じているかもしれませんね。
特に無駄で意味不明なマナーを押し付けられると、カチンとくることもあると思います。
なぜ、世の中にはマナーにうるさい人がいるのでしょうか?そして、そんな人にはどう対処すれば良いのでしょうか?
今回はそんなマナーにうるさい、ウザい人の対処法を見ていきたいと思います。
もくじ
マナーにうるさい人はなぜそうなのか?
日本にはマナー検定のような資格がたくさん存在します。
ビジネスマナーなんて、細かいものがたくさんあって、それを指導することが職業として成り立つくらいです。
就職活動でも、息苦しくなるくらい、うるさくマナーを仕込まれますよね…。
いったいなぜ、日本はここまでマナーに厳しい文化なんでしょうか?なぜ、マナーにうるさい人が多いのでしょうか?
マナーを守ることで信頼を得てきたから
日本は元々、非常に他人との関係を重視する文化です。
欧米の歴史は、常に外敵の侵略にさらされてきたものです。礼儀よりも、相手よりも有利な立場になることや、自分の身を自分で守る強さを重視する傾向があります。
それに対して、日本は島国だったため、外敵の侵略は少なかったです。むしろ仲間の信頼を失い、孤立することの方が脅威でした。
こういう文化の上に成り立っている社会なので、マナーを守ることは信頼を維持するために重要になります。
実際、マナーにうるさい人は、自分が厳格にマナーを守ることで、人生でたくさんの恩恵を受けてきたのです。
大げさな言い方をすると、その人にの人生を支えているのは『厳格にマナーを守る事』なのです。
なぜ押し付けてくるのか?
しかし、マナーにうるさい人は、時として他人にもそのマナーを押し付けてきます。
しかも、自分が害を受けていないのに、こちらのマナー違反を指摘してきます。「自分だけ勝手に守っていればいいだろ!」って思いますよね?
私にも数多くの不快な経験があります。
私が受けた理不尽なマナー違反の指摘の中でも、最も腹が立ったのが、最寄り駅に設置されたエレベーターの利用マナーでした。
改札口のある階から地上階へ上がるために、そのエレベーターは満員で、中も蒸し暑い状態でした。
私は、出入口そばの操作盤の前に立っていました。狭いエレベーターだったので、そのまま”開くボタン”を押していると、邪魔になると考えました。そこで、早く中の人が出られた方が良いと考え、私は真っ先に外に出たんです。
すると、中ほどに乗っていた品の良さそうな老齢の女性が、聞こえるように「女性が先でしょ」とボソッと言ったんです。
この記事にも書いたのですが、確かにエレベーターでは、操作盤の前に立っている人は、最後に出るのが基本マナーです。
しかし、それも時と場合によります。マナーを守ることにこだわって、別の迷惑が生まれたら本末転倒ですよね?
この人にとっては、私が出入口を塞いだままでも、女性が出るのを待っていた方が良かったようです。いったいどっちがマナー違反なんでしょうか?
でも、マナーにうるさい人は、マナー違反した人を放っておけません。なぜなら、それは間接的に自分の優位性を危険にさらすからです。
そのような人は、人生で優位な立場を築くためには、マナーを守ることで、人からの信頼を勝ち取ることが、最も重要と信じています。
それにも関わらず、目の前の人がマナー違反をしているのに、何も問題が発生しないと、自分が頼りにしている信念が、大して重要じゃないことになってしまいます。だから、自分の信念の正当性を保つためには、マナー違反者には絶対に、何らかのペナルティが必要なのです。
そのため、他人のマナー違反にも、うるさく意見を言ってくるんです。
しかし、マナーを守る一番の目的は、自分の優位性や、信頼性を保つためではないんです。
マナーは本来は合理的なもの
マナーは本来、人同士が気持ち良く問題を起こさずに生活するための、合理的なものです。
全てのことをルールで決めてしまうと、かえって窮屈で暮らしにくくなってしまいます。
だから、多くのことはマナーの上に成り立っています。そうやって、自由と秩序のバランスを絶妙に保っているのが、マナーなんです。
マナーはルールと違って、守る義務はありません。そして、守らなくても、ペナルティはありません。
ところがマナーにうるさい人は、ルールとマナーの違いが、自分でもよく分からなくなっています。なぜなら、その人にとっては、マナーを守らないと、人の信頼を失うというペナルティが伴うからです。
マナーを守ること以外に、優位性を保つ方法が他に無いのです。だから、そういう人に限って、他にこれといって取り柄が無かったりします。
そういうわけで、マナーにうるさい人は、実際にはマナーのことをよく分かっていません。
だから、自分のマナーをうるさく言われても、イライラせずに、上手に対応する事がポイントになります。
というわけで、次はマナーにうるさい人の対処法を見ていきましょう。
マナーにうるさい人の対処法
実はこんなブログを運営している私自身が、マナーを守ることをあまり重視してこなかった人間です。
やはり、マナーにうるさい人に振り回されて嫌な気持ちになることが、多かったからです。
でも、そうやって嫌な気持ちになる方も、実はマナーの本質を分かってないんです。
そこで、マナー違反を指摘されて不愉快になった時の対処方法を順番に紹介します。
無視する!
まず、基本は無視しましょう。これが一番です!
マナーは守る義務も無ければ、直接的なペナルティもありません。
うるさく言われたからって、何か不都合が生じるわけではないので、無視することが一番です!
正しくマナーを守る
マナーはルールとは違います。
正しくマナーを守ることで、周りの人が気分よく過ごすことができます。そして、誰よりも、自分自身が気分良く過ごすことができます。
このようにその場にいる人みんなが、心地よい気分にならなければ、正しいマナーとは言えません。
過度で不愉快な指摘に対しては、みんなが気分よく過ごせる正しいマナーで返しましょう!
5分で忘れる!
間違ったマナー違反の指摘は、日常的に受けるものです。
そういった、不愉快な批判で、イライラさせられても、5分すれば薄れて、次の日には忘れてしまっているものです。
もはや、正しい知識も無いのに、マナー違反を指摘すること自体が、マナー違反だと思います!
それに対して、反論や報復をするなんて、得るものは無いですし、精神的なエネルギーの浪費です(-_-;)
だから、すぐに気持ちを切り替えて、自分がやるべきことをしましょう!
まとめ
マナーにうるさい人は、どこにでもいますよね。
でも、そのような人はマナーとルールの違いが、よく分かっていません。
だから、ルール化のように、マナーを押し付けられても、自分のペースを乱さないことが重要です!
というわけで、マナーにうるさい人の対処法をおさらいしておきます。
- 無視する!
- 正しくマナーを守る
- 5分で忘れる
そもそも、マナーにうるさい人は、マナーを正しく理解していません。そのような間違った指摘には、影響されないように無視することが一番です。
正しいマナーは、その場にいる人全員が心地よくなるものです。間違った指摘には、正しくて合理的なマナーを実践しましょう。
日常の不愉快な想いも5分経てば薄れてしまい、翌日には思い出すことも、できなくなることがほとんどです。だから、不愉快な指摘を受けても、反論や報復などせず、自分のやるべきことを続けましょう!
マナーにうるさい人は、いわばマナーに頼らないと安心して生活できない人です。
そんな人は、過度に相手にしないことが一番ですよ!
自分のペースを乱さず、みんなが気分よく過ごせるようにふるまえば、それが一番のマナーだと思います。
あまりマナーにうるさい人に、イライラせずマイペースに生活してくださいね。