最近の世の中は、SNSなどのお陰で、個人の情報発信力が強くなりましたよね。
インターネットの世界ではあっという間に、情報が広まる時代になりました。
そんな、今問題になっていることの一つが、デジタルタトゥーと呼ばれるものです。
自分に関するネガティブな情報が、インターネット上に拡散してしまうことで、抹消することが不可能になることです。
このデジタルタトゥーになってしまう事例で、最も多いものの一つが、マナーポリスによる拡散です。
悪ふざけでマナー違反をした人を過度に断罪して、インターネット上に拡散し、ひどい場合は氏名や住所、経歴まで暴いてしまうというものです。
もちろん、世の中の怒りを買うようなことをする人が、最も悪いと思います。でも、何もそこまでしなくてもと、心が痛くなることもまた事実です。
皆さんも「マナーポリスって嫌だな、自分はそうなりたくないな…」なんて思うかもしれませんね。
でも、そう思うあなたも、実はマナーポリス予備群かもしれませんよ!
というわけで、今回はマナーポリスとは、どういう人のことを指すのか?そして、自分がマナーポリス化しないための注意点を考えてみます。
もくじ
マナーポリスって何者なの?
マナーポリスという言葉は、最近よく耳にしますよね。
でも、具体的にはどういう人たちのことを指すのでしょうか?
正式な定義は無いようなので、私が自分で考えてみました。
- 違反者を罰する
- 正しいマナーを押し付ける
- 違反事例を拡散させる
それぞれがどういうことなのかを、簡単に説明しますね。
違反者を罰する
まず、特徴的なのは、マナー違反者を見つけると、過度に批判したり、罰したりしようとすることです。
よくあるのは、バイトテロなんて言われる、アルバイト店員のSNSへの悪ふざけの投稿に対する仕打ちですね。
投稿に対して批判コメントを書き込んだり、ひどい時には、個人情報を暴いて公開してしまいます。
そもそもマナーは、守る義務はありません。だから、誰にも罰する権利は無いわけです。
バイトテロに事例も、アルバイト店員にペナルティを科す権限があるのは、そのお店だけのはずです。
それでも、何らかのダメージやペナルティを、与えようとするのがマナーポリスです。
正しいマナーを押し付ける
正しいマナーを押し付けるのも特徴です。
マナーを守ることを強要したり、根拠の無いマナーや賛否両論あるマナーを調べもせずに、正しいと主張します。
そもそも、マナーは人間関係を良好に保つための知恵なので、柔軟性の高さが重要です。
時と場所によって、様々な解釈があるので、人に押し付けるのは無理があるのではないでしょうか?
違反事例を拡散させる
マナーポリスは、違反者を見つけると、インターネット上に拡散するのも特徴です。
例えば、批判コメントと共にリツイートしたり、Yuotubeで動画を作ったり、自分のブログで暴露したりするなんていうのもあります。
このような明らかな悪意がある場合以外にも、”こういう人嫌だよね~”みたいな感じで、友人知人にシェアしてしまうのも、結果的に拡散していることになります。
こういった無意識の拡散も厄介です。
でも、少し前までは、デジタルタトゥーとか、マナーポリスが問題になることって無かったですよね?
昔に比べて、日本人のマナーが悪くなったなんてこともないと思います。こんなこと言うのもなんですが、今も昔も悪ふざけする人は、たくさんいたはずです。
では、なぜ最近、マナーポリスみたいな人が増えているんでしょうか?
マナーポリスが増える理由
マナーポリスが増えているのは、もちろんSNSなどの情報発信手段の充実も一因です。
でも、それだけではない、社会の難しい問題も含まれているように思えます。
例えば、このようなことが、原因にあるのではないでしょうか?
- 無責任な批判がしやすい環境
- マナー違反をした時のリスクの増大
- 嫉妬心や権利要求の動機
それぞれの理由について、考えてみます。
無責任な批判がしやすい環境
インターネットの特徴の一つに、匿名性があります。
インターネットを使った情報発信では、自分の素性を明かす必要はありません。
そのため、多少強いメッセージや、批判的なメッセージを発信しても、自分に害が及ぶリスクが低いのです。
だから、怒りや憎しみなどのネガティブな感情が、エスカレートしやすいわけです。
マナー違反をした時のリスクの増大
最近は、SNSの普及やマナーポリスが増えることで、自分の犯したマナー違反が、拡散して大問題になるリスクが大きくなりました。
そのため、ちょっとのミスやマナー違反も許されないというプレッシャーから、世の中全体が、過度にマナーを気にするようになってきています。
そのような緊張感が、どんどん増大して、自分だけでなく他人のマナー違反にも敏感になっているように感じます。
嫉妬心や権利要求の動機
マナーには守る義務がありません。だから、マナー違反にはペナルティも、存在しないわけです。
一方で、多くの人は、マナーを真面目に守る毎日を過ごしています。
そのような苦労をしているのに、マナー違反者に何もペナルティが無いことを不公平を感じるのです。
自分は真面目に頑張っている一方で、マナー違反を平気でしている人への嫉妬や、自分自身の権利を守りたいという気持ちが出てきてしまいます。そのため、マナー違反者にペナルティを与えたくなってしまうわけです。
これはあくまでも私の分析ですが、もしこれが当たってるとすると、現代の日本は窮屈で、暮らしにくい社会ですよね?
『自分はマナーポリスになんかならないぞ!』って思うかもしれませんね。でも、そんなあなた自身も、もしかするとマナーポリス予備群かもしれませんよ!
あなたもマナーポリス予備群かも…
私自身も、常に自分がマナーポリスになってしまう誘惑と戦っています。
運転中に無茶な割り込みをされた時や、電車の中で濡れた傘をくっ付けられた時など、イラっとすることは毎日のようにあります。
そんな時には、報復したり嫌がらせしてやりたくなる時も、しょっちゅうです。
マナーポリスという、ダークサイドに落ちないように、戦う日々です(-_-;)
また、私自身も逆に無理な割り込みをしちゃったことがあります。背中に背負っているリュックを、他人にぶつけてしまったこともあります。
こんなサイトを運営しているのに、自分は偽善者だなと、毎日のように感じています。
実はマナーポリスには、自覚症状は無いんです。無意識のうちに、自分もマナーポリス化していることがよくあります。
皆さんがもしこれらの項目に一つでも該当するなら、もしかするとあなたもマナーポリス予備群かもしれませんよ。
- マナーを守ることにこだわりがある
- SNSに自分の考えを呟いちゃう
- 理不尽さや不公平さを感じてしまう
この記事にも書いたのですが、マナーというのは、そもそも損失やペナルティが伴うものではありません。自分自身を守り、人生をより豊かで幸せにしてくれるものです。
気にするべきは自分のマナーであって、人のマナーではありません。
皆さんも正しくマナーを活用して、自分の人生をより豊かなものにしてみてくださいね!
まとめ
というわけで、今回はマナーポリスとは何者なのか?そして、マナーポリスにならないためのポイントを考えてみました。
マナーポリスの特徴をもう一度おさらいしておきますね。
- 違反者を罰する
- 正しいマナーを押し付ける 違反事例を拡散させる
嫉妬や権利要求の気持ちから、マナー違反者にダメージやペナルティを与えようとします。
悪意の有無に関わらず、違反事例や違反者の個人情報を、インターネット上に拡散してしまいます。
これを読めば、誰でも『うわ~嫌だなぁ、自分はそうならないぞ』って思いますよね。私だってそうです。
でも、そんな私たちも、マナー違反を目の当たりにすれば、イラっとして報復したり、批判したくなることはあると思います。
しかし、気にする必要があるのは、自分自身のマナーです。大切なのは、自分がマナーを守れば、あなたの周りの人も、自分自身も幸せな毎日を過ごせるということです。
皆さんもマナーを活用して、豊かな毎日を過ごしてくださいね!