欧米の食事って、お皿が一つのことも多いみたいですが、和食は違います。
主食や主菜、汁物など色んなものを食べます。一汁三菜が基本だなんて言われていますよね。
でも、そうなると配膳位置がよく分からなくなりませんか?私なんかは食べやすいように適当に置いちゃってます。
よく分からないなぁと思って、調べてみたら実は配膳位置って、実は色んな考え方があるんです。
正しいマナーを知らないと、ちょっと恥ずかしいかもしれませんよ。
というわけで、今回は和食の配膳位置のマナーを紹介します。
もくじ
正しい配膳位置のマナー
和食における正しい配膳位置は、ちゃんと決まっています。
和食の基本は一汁三菜です。すなわち、ご飯などの主食に、味噌汁などの汁物、そして、主菜と副菜が合わせて3品です。
最低でも5つの器を並べる必要があるわけですが、それらの配置は下の図のように並べるのが基本マナーなんです。
ご飯は左手前、味噌汁は右手前、メインのおかずは右奥、副菜が左奥、漬物などの副々菜は真ん中ですね。
手前が主菜と汁物である理由は、和食独特の“食器を手に持って食べる”というマナーから来ています。
ご飯茶や味噌汁のお椀は手に持って食べるため、手に取りやすい手前に配置するわけです。
しかし、これって食べにくい配置だと思いませんか?実は私はこの配置は苦手です。
私は魚が好きなので、主菜が魚になることがよくあります。魚は骨などを丁寧に取り除く必要があるので、汁物が手前にあると非常に邪魔なんです。
その影響で、魚料理以外の時でも、主菜が手前じゃないとダメなんですよね(-_-;)
レストランで定食を頼んだ時にも、必ず最初に配置を変えちゃいます。これってマナー違反なのかなぁと後ろめたい気持ちで、いつも食事していました(^^;
ところが、あながちそうでもなかったんです。日本には主菜を右手前に配置する地域が多く存在するんですよ!
汁物が左奥は非常に多い!
レストランでは、ほぼ汁物が右手前に配置されています。
しかし、実は日本人の多くは、汁物が左奥に配置される方が、食べやすいと感じているんです!
つまり、図にするとこうです。
全国でアンケートを取ったところ、味噌汁は右手前が良いと答えた人は、全体の39.7%だったのに対し、左奥が良いと答えたのは、39.3%だったのです!
※タウンネット~しっくりくるみそ汁の位置、「左奥」は関西ローカルと思いきや…を参考
汁物は左奥が良いと答えた人が多いのは、主に西日本ですが、その理由はご飯の右に置いておくと、こぼれやすいからというものです。
どうでもいいけど定食の盆に味噌汁、右手前置いてたら引っ掛けてこぼすねんっ
この前、豪快にやって味噌汁飲み損ねた店で今日は最初に配置変えた!w— しゅり (@syuri_fubuki) 2019年7月3日
食文化なんかとは関係無い、極めて合理的な理由ですね。
最も頻繁に手を出す主菜の手前に汁物を置いておくのは、こぼすリスクを増大させますよね。汁物のお椀を手に持とうと思ったら、左奥でも十分に取りやすいです。
私は東京出身の人間ですが、この配膳位置がしっくりきますね!
というわけで、以上のことを踏まえると、ベストな配膳位置が見えてきました!
配膳位置は美しく食べられることが大事
そもそもマナーというのは、みんなが気持ち良く過ごすためのものです。食事におけるマナーで最も重要なのは、みんなが美味しく気分良く料理を楽しむことです。
そのためには見た目を美しく、大きな音を立てない食べ方ができれば良いはずですよね?配膳位置というのは、その原則が守られれば問題無いはずです。
そう考えると、手前に配置するものは、最も手を付けるものが良いと思います。その方がこぼすリスクも低くなり、見た目の美しさも保つことできるからです。
そして、最も頻繁に手を付ける食べ物というのは、人によって様々ですよね?ということは、最適な配膳位置というのは、人それぞれだということです。
自分にとって、最も美しく、スマートに食べることができる配膳位置が一番ではないかと思います!
まとめ
というわけで、今回は和食の配膳位置のマナーを考えてみました。
今回のおさらいをしておきますね。
- 汁物を右手前に配置する
- 主菜を右手前に配置する
- 美しく食べやすい配置に変える!
汁物は右手前に主菜は右奥に配置します。でも、これだと汁物をこぼすリスクが高いです。
主菜は右手前に汁物は左奥に配置します。でも、これだと汁物が遠いのでやや手に持ちにくいです。
頻繁に手を出すものを手前に配置します。自分が食べやすくこぼしたり、余計な音を出しにくい配置にすることで、美しく食べられるようにしましょう!
大切なことはその場にいる人が、気持ち良く食事できることです。
そのために重要なのは、美しく食べることに尽きると思います。
みなさんも自分なりの美しい食べ方ができる、配膳位置を追及してみてくださいね!