了解しましたが失礼にされた理由!承諾を伝える時のマナーを考えた!




ビジネスマナーの中には、色んなものがありますね。

昔と違って、EメールやSNSなんかも、ビジネスに利用されるようになり、文章を書く時のマナーもうるさくなってきました。でも、中には本当かどうか疑わしいものもあります。

例えば“了解しました”もそのうちの一つですね。

了解しましたは相手に対して失礼になるので、ビジネスシーンでは使わない方が良いというものです。

実は私もそう教わりました。でも、私に教えてくれた人も、その理由を知りませんでした。

しかし、今では”了解しました”は、やっぱり失礼じゃないというのが一般的です。

でも、なぜこんな誤った情報が広まっちゃったんでしょうか?

というわけで、今回は了解しましたが失礼とされてしまった理由と、無難なマナーを考えてみます。

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もくじ

了解しましたは失礼なのか?

まず、”了解しました”という言葉は、上司でもお客さんでも、失礼にはならない言葉なんです。

それなのに、失礼な言葉というレッテルを貼られてしまったのはなぜなんでしょうか?

了解の意味

まず、”了解”という言葉の意味はこうです。

了解の意味

事情を思いやって納得すること。理解すること。
※三省堂~大辞林より

了解とは、ちゃんと理解したことを表現する言葉です。完了や終わったことを意味する“了”という字と、理解したことを意味する“解”がくっ付いた言葉ですね。

この言葉自体には、丁寧さや謙譲の意味は無いのですが、完全に理解したことを表しているという点では、丁寧かもしれません。

このように”了解しました”という言葉自体には、特別失礼になるような意味は含まれていません。

“~ました”という語尾の丁寧語にしていれば、大丈夫なはずです。もし、それだけでは不十分に感じるなら“了解いたしました”と謙譲語にすれば盤石です!

それなのに、なぜこれが失礼だとされてしまったのでしょうか?

“了解しました”が間違いとされた理由

“了解しました”が間違いとされてしまった理由には、諸説あります。

よく言われるのが、ビジネスマナーの本で書かれたことがきっかけという説です。

例えば2010年に出版されたこちらの『メール文章力の基本』という本の中では、「目上の人に了解は不適切」と書いてあります。

理由は”了解”には、尊敬の意味が含まれていないからだそうです。でも、言葉自体にその意味が無くても、謙譲語にすれば大丈夫なんじゃないかと思うんですけどね…。

他にも”2008年に出版されたある本が、きっかけだ”とか色んな情報があります。

でも、了解しましたが失礼だという意見は、その遥か昔から存在しました。

少なくとも、この『了解しました失礼説』は、20世紀末から徐々に広まっていったようです。

そして、なぜそれが悪いとされるのかの理由は不明です。現在、言われている”尊敬の意味が無い”などの理由も、後付けのもののようですね。

私が教わったのは2003年でした

ちなみに私自身が最初に聞いたのは、2003年でした。

そして、それを教えてくれた人自身も、その理由を説明できませんでした。ただただ、”それがビジネスマナーだから”という理由でそうするように教えられたんです。

ビジネスマナー全般って、”なぜそうする必要があるのか?”がちゃんと説明されない気がします。それってどうなんでしょうかねぇ…。

今となっては、本当の理由は定かではありませんが、ビジネスシーンという、失礼が許されないシチュエーションでは、無難な表現を使うことが好まれたのではないでしょうか?

たとえ信憑性が疑わしくても、無難さが求められるビジネスの世界では、念のためそれが採用されてしまったのかもしれません。

私に教えてくれた人も「とにかく了解しましたを使わなければ問題が無いよ」という理由でしたしね。

どうも過度に間違いを恐れた過ぎた結果、”了解”が失礼とされてしまったようですね。

私も情報を発信する身として、身が引き締まる想いです(-_-;)

では、ここまでのことを踏まえると、承諾を伝える時には、どのような言葉を使うのが適切なんでしょうか?

改めて、そのマナーを考えてみました。

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了解しました以外の言い方

了解しましたは、マナー違反ではありません。

現在、世の中では「”了解しましたが失礼”間違い」というのが一般的になってきています。

一周回って”了解しました”が復活してきたわけですね(^^;

しかし、依然としてそれを不適切と考える人がいるのも確かです。

そうなると、やはり今はまだ無難な言葉を使う方が、良いと思います。

というわけで、”了解しました”以外の言葉を集めてみました。

了解以外の言葉

  • 承知しました
  • 最も無難な表現ですね。これを使っていれば問題無さそうです。

  • かしこまりました
  • ちょっと堅すぎる印象もしますが、まぁ、問題無さそうです。

  • 分かりました
  • これだとちょっと軽いというか、薄っぺらい印象ですよね。会話の時は違和感無いかもしれませんが、メールとかではやめた方が良さそうです。

  • 承りました
  • これも堅い印象がありますね。でも、間違いではないですね。

  • 理解しました
  • これだと”理解したけど、言うとおりにするかは分かりません”という意味に取られちゃうかもしれません。あまり適切じゃないかもですね…。

このように色んな言葉があるので、あとは自分の感覚に一番マッチした言葉を使うと良いと思います。

参考にしてみてくださいね!

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まとめ

というわけで、今回は”了解しました”が失礼とされる理由や、それ以外の承諾を表す適切な言葉を考えてみました。

この記事の内容をおさらいすると、私たちの選択肢は、次の3つです。

承諾の意思を伝える時のマナー

  • “了解しました”は失礼だから使わない
  • “了解しました”を目上の人に使うのは失礼という意見です。でも、現在はこれは誤りというのが一般的ですね。
     

  • 無難な表現を使う
  • 余計なトラブルを避けるために、”承知しました”などの無難な表現を使うと良いです。
     

  • 気にせず”了解しました”を使う
  • 了解しましたは正しいので

いつものように認定マークを付けていますが、結局のところ、了解しましたを使っても使わなくても問題ありません。

今はまだ無難な”承知しました”あたりを、使っておくと良いかもしれませんね。

でも、私は今日からまた”了解しました”を使う人に戻ろうと思います。

個人的にはこの表現が、一番誠実な印象だからです!

皆さんもご自分がしっくりくる表現を使ってくださいね!

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あなたにとって、マナーはどんなものですか?

マナーは本来、知らない人同士でも、気持ちよく過ごすことができるように考えられた、暗黙のルールだと思います。

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マナーの重要度を示すマークの意味

「みんなのマナー」では、その記事で紹介したマナーの重要度を評価しています。

その重要度はマークで示しています。

それぞれのマークの意味はこうです。

【マークの意味】
マーク 意味
これを守らないと周りに大きな迷惑が掛かります。自分の信用も失うので、忘れずに守るようにしたいマナーです。
これを守らないことでの周りへの迷惑はそれほどでもないです。でも、できれば守っておきたいマナーです。
これを守らなくても、周りの迷惑にはなりません。でも、守ると少し信用がアップするかもしれないマナーです。
根拠や由来が謎だったり、賛否両論があるマナーです。逆に信用を失う危険があるので、注意が必要です。