「起きたら、既に遅刻確定の時間だった…」誰でも経験したことがある、大ピンチの状況ですよね。
こんな時に、まず考えるのは、何とか間に合わせる方法だと思います。でも、どんなに急いだって、短縮できるのは5分とか10分くらいです。そのために焦って行動すると、忘れ物をしたり、思わぬ事故に遭ったりと、良いことなんて一つもありません。
やはり、一番大切なのは、待たせてしまう相手に、きちんと謝ることです!
でも、相手の気持ちを考えると、謝るのもプレッシャーですよね?
ついつい自己保身を、優先させがちですよね。分かりますよ、その気持ち…(^^;
だったら、思いっきり自己保身しちゃいましょう!
というわけで、今回は遅刻した時に言い訳と取られない、正しい謝り方を紹介します!
もくじ
謝り方のポイント
約束の時刻に間に合わないことが分かり、遅刻が確定した時に考えることは、信頼を失わないための言い訳ですよね。
これは恐らく誰だって、そうだと思います。
しかし、遅刻してしまったことは、仕方がないことなので、後は相手への迷惑を最小限にとどめて、自分への信頼損失も最小限にとどめることが重要です。
そのためには次の4つのことが重要になります。
- 誰にどんな迷惑をかけたのかを表現する
- 遅刻の理由を全て正直に伝える
- “遅刻した自分はダメな人間”を表現する
- 相手へ配慮して対応策を提案する
この4つは遅刻に限らず、謝る時には非常に重要なことです。
自己保身を捨てて、正直に理由を告白し、相手への迷惑を最小限にすることこそが、最高の自己保身なんです。
詳しく順番に、説明していきますね。
誰にどんな迷惑をかけたのかを表現する
遅刻して焦ってしまうと、とにかく平謝りしてしまいがちです。
でも、これって相手には「早く許してもらい一心で、謝り倒しているだけ」と受け取られかねません。
まず、大事なのは冷静になって、関係者(Who)にどんな(What)損害が発生するかを考えることなんです。
このWhoとWhatを理解した上で、その人たちに謝罪と配慮を伝えることが、最初にやるべきことです。
例えば、こんな感じです。
- 「遅れてしまって、申し訳ありません。○○さんと、△△さんには忙しい中、お待たせしてしまって、大変ご迷惑をおかけします。」(仕事の場合)
- 「遅刻してゴメンナサイ。寒い中で待つのは大変だし、○○さんにも心配をかけるから、先に○○さんの家に行っててね。」(親しい人の場合)
○○さんと△△さんがWhoで、”忙しい中、待たせてしまう”がWhatです。
友達と○○さんがWhoで、”寒い中で待つこと”や”心配をかけること”がWhatです。
こんな事、簡単にできそうに思えますよね?でも、焦っている時には、許してもらうことばかり考えて、WhoとWhatが曖昧になりやすいです。
参考までに遅刻した人がどんなことに配慮すべきかが、この記事に詳しく書いてあります。この内容を参考にして、的確に謝ってくださいね(^^;
遅刻の理由を全て正直に伝える
次に遅刻した理由を、全て正直に伝えます。でも、きっとこれが、最も難しいことですよね?
しかし、言いにくいことでも、正直に告白するのが一番良いです。
もし、後で隠していた理由が発覚すると「ウソをついた」「自己保身をした」という、強いマイナスイメージを持たれてしまいます。
これはいつまでも消えにくい、大きな信用ダメージになるんです。
その場で全部出し切ると、このようなイメージは持たれないため、遅刻したことは、時間と共に忘れ去られてしまいます。
この忘れ去られることが、最も重要なことなんです!
とは言え、”寝坊”が理由の場合なんかは、とてもそのまま伝えるのは、難しいですよね?
この場合は”寝坊”という言葉は使わずに「自己管理ができてない」「体調管理ができてない」という表現に、変えると伝えやすいかもしれませんね。
“遅刻した自分はダメな人間”を表現する
人は謙虚でへりくだる人には、意外なほど寛大です。
だから“遅刻した自分はダメな人間”という態度で、謝ることが基本です。
相手に『まぁまぁ、そこまで言わなくても良いですよ…』と言わせることができたら成功です。
例えば、“前日は深夜まで仕事をしていたため”だと、仕事が忙しかったことに責任転嫁していますよね。しかし、“前日の深夜まで仕事を続けた自分の管理能力の無さのため”と言えば、責任は自分にあることになります。
でも、この2つは言い方が違うだけで、原因になった出来事は同じですよね(^^;
とにかく、どんなことも、自分がダメだったことにするのが大切です。
相手へ配慮して対応策を提案する
誤って、正直に理由を伝えた後には、相手の迷惑を最小限にするための提案を伝えます。
“自分抜きで進めてもらう”、“日を改めてもらう”、“待ちやすい場所に先に移動してもらう”など、相手に少しでも良いと思うことを提案します。
たとえ、それが良いアイデアとは言えなくても、相手への配慮を伝えることが大切です。
とにかく、謝る時には“まな板の上の鯉”、“いけにえの羊”になる覚悟をすることです!
「たかが遅刻程度で、大げさだな…」と感じるかもしれませんね。でも、中途半端な覚悟だと、言い訳したり、相手を責めたりしてしまい、信頼関係に大きなダメージを与えます。
しかし、どんな些細な事でも、謝る時はこの覚悟があると、長い目で見た時に逆に信頼関係が強くなります。失敗した時でも、謙虚で誠実な人だと思ってくれます。
遅刻を謝る時の基本なので、ぜひ、試してみてくださいね!
というわけで、ここまでは謝り方のポイントを説明しました。しかし、それでもいざとなると言い訳や自己保身をしちゃいがちなんです。
そこで、次はやっちゃいけない、相手を怒らせる言い訳の特徴を考えてみます。
相手を怒らせる”言い訳”の特徴
“言い訳”とか”自己保身”なんて言うと、ちょっと曖昧で分かりにくいかもしれませんね。
でも、”言い訳”というのは、いつだってこの2つのどちらかなんです。
- 責任転嫁
- ウソ
“渋滞に巻き込まれた”、”地図が間違ってた”、”他人が起こしたトラブルに巻き込まれた”など、他人や物事のせいにすることです。
もっともらしい理由に聞こえますが、それを言っても「不測の事態が起こる可能性も考慮に入れて行動すべきでしょ」って、思われるだけです。
例えば、遅刻の理由の中で”電車が遅延した”というのは、やむを得ない理由として、許容してもらいやすいです。
だからこそ、そういった理由でウソをつきやすいです。後からウソがバレたら、人間関係において破滅的なダメージです。
謝る時には信頼を失わないような言動をすると、必ず信頼が失われます。しかし、信頼を失っても良いと覚悟すると、最終的には軽いダメージで済みます。
もちろん、実際に遅刻してみると、覚悟を決めて正直に謝るのは、なかなか難しいです。
でも、続けていれば、言い訳しない事が一番だと分かるはずです。
勇気を持って実践してみてくださいね!
まとめ
今回は遅刻した時の正しい謝り方を、考えてみました。
ポイントをもう一度おさらいしておきますね。
- 理由を正直に伝える
- 理由を曖昧にしない
- 責任転嫁やウソは厳禁!
- 何よりも相手に配慮する
正直に言うのを躊躇するような理由でも、覚悟を決めて話した方が、その後のダメージは格段に低いです。
後で本当の理由がバレると、大きなダメージになります。その場で、潔く話せば大したダメージにはなりません。
責任転嫁やウソは自己保身の典型です。最も信頼を失うので、絶対に止めましょうね。
相手の時間を無駄にさせないように、良い対応策を考えて提案しましょう。
なんだか大げさですが、実際に謝る時には、ちょっとしたことのはずです。
遅刻した時には、ぜひ、やってみてくださいね!