世の中には過ちやミスを認めずに、言い訳や嘘をつく人がいますよね(-_-;)
素直に認めれば、許してあげる気にもなるのに、イライラさせられますよね。
そんなことを言うと、皆さんの頭の中にも、言い訳がましい誰かの顔が、思い浮かぶかもしれませんね。
しかし、そんな言い訳と嘘の背景には、SOSのメッセージが込められているかもしれません。
このメッセージに気付かないと、いつまで経ってもその人との関係が良くならないかもしれませんよ!
というわけで、今回は言い訳と嘘をつくことの違い、そして、そのような人の対処法をお伝えします。
相手が大人だけじゃなく、子供の場合でも有効ですよ!
もくじ
言い訳と嘘の違い
言い訳も嘘も、言われた方は腹が立ちますよね。
時には裏切られた気持ちになって、悲しくなるかもしれません。
なぜ、言い訳や嘘は傷付くんでしょうか?
言い訳も嘘も自分を守るため
言い訳も嘘も本質的には、同じものです。
どちらも自分の立場や信用を傷付けないように、自分を守るためのものです。
それぞれの微妙な違いはこうです。
- 言い訳
- 嘘
言い訳は自分に非や責任が無いかのように、他人や物事に責任転嫁することです。責任転嫁している対象は事実ですが、本来は自分自身が悪いのに、そうじゃないと言い張るわけなので、厳密には嘘をついてるのと同じと言えます。
嘘も自分の非や責任を認めないために、事実とは違う偽りの弁明をすることです。自分を守るためにすることなので、言い訳と本質は一緒ですが、故意に相手を騙しているため、悪質度は高いです。
両方の違いは、事実なのか偽りなのかだけです。
自己保身を優先しているという点では、大差ないんです。
でも、このような人たちは、なぜ自己保身する必要があるんでしょうか?
自己保身が必要な状態
言い訳や嘘を言う理由は、自分の立場や信用を傷付けないためです。
つまり、違う見方をすれば、言い訳や嘘をつく背景には「あなたに本当のことを言うと、私の立場や信用が傷付きます。」というメッセージが込められているんです。
これは、その人にとって、あなたとの関係が“安全で安心できる関係”ではないということです。
このような関係になってしまう主な理由は次の3つです。
- 基本的な信頼関係が無い
- あなたにいつも追い詰められている
- “できていること”が基準の関係
知り合ったばかりなどの、そんなに関係が深くない場合、相手を警戒するため、言い訳や嘘を言ってしまいます。また、会社の上司やお客様など、自分に対して大きな影響力を持っている場合、うかつなことを言うと、自分の立場が危険になります。このような場合も、言い訳や嘘を言いやすくなります。
正直に事実を話しても、あなたがいつも怒ったり責めたりすると、それを恐れて言い訳や嘘をつくようになります。このケースの場合は、あなたの方も、もっとその人を尊重して寛大に接する必要があるかもしれません。
例えば、テストで100点取った時は褒めて、30点だった時は責めるようなことを続けていると「できてないあなたは、受け入れません!」というメッセージを伝えることになります。これを続けていると、できてない時には言い訳や嘘をつくようになります。ありのままの相手を受け入れることが必要かもしれません。
いずれにしても、言い訳や嘘を言われるということは、その人との関係が良くないということです。
では、そのような人との関係は、どうすれば良いのでしょうか?
言い訳や嘘が多い人への対処法
あなたに言い訳や嘘ばかり言う人は、あなたに心を開いていない可能性が高いです。
そのような人に対しては、自分との関係が基本的に安全であることを示す必要があります。
具体的にはこのようなことを、意識して接すると良いです。
- 感情的にならない
- ペナルティは適切にする
- 最終的には変わらない関係を保つ
共通することは、言い訳や嘘をつかなくても、あなたとの関係は安心できるものであることを理解してもらうことです。
それぞれの内容を、順番に説明しますね。
感情的にならない
怒ったり、泣いたり、責めたりなど、感情的になって相手を追い詰めないようにします。
感情むき出しで詰め寄ることは、それだけで相手はプレッシャーです。
感情をコントロールして、冷静な態度で接するようにします。
もし、感情がコントロールできないのであれば、少し時間を置いてから、話すと良いです。
ペナルティは適切にする
相手に安全に感じてもらうことと、甘やかすことは違います。一方的にこちらばかりが甘い対応ばかりしていては、今度はこちらばかりが傷付いて、別の問題が発生します。
だから、相手にも適切に責任を取ってもらって、行動を改善してもらいます。
しかし、これは重すぎないものにするのがポイントです。
例えば、相手が遅刻してきたのであれば、”次回からは10分早く家を出てもらうようにする”、”遅刻しそうだと分かった時点で、すぐに連絡するようにする”など、お互いのためになる建設的な改善策を提案します。
大切なことは、適切な行動をしていれば、あなたは安心できる関係だと感じてもらうことです。
最終的には変わらない関係を保つ
相手が一時的に言い訳や嘘を言ったとしても、最終的に潔く非を認めて、行動を改めると言ってくれたら、完全に許します。
そして、それ以降は変わらない関係を続けます。
たとえ、どんなミスや失敗があっても、変わらない関係であることを理解してもらうことで、あなたとの関係に安心感を持ってもらうようにします。
言い訳や嘘を言われた方は、傷付くと思います。それにもかかわらず、こんな事をしなければいけないなんて、納得できないかもしれません。
でも、言い訳や嘘を言う相手も、実は不安で、傷付いている可能性が高いです。もしかすると、本人もそのことに気付いてないかもしれません。
相手も不安なんだということを頭の隅で意識して、忍耐して接してあげてみてください。
まとめ
言い訳や嘘を言われた方は、本当に不愉快ですよね。
でも、言う方も実は、不安で傷付いている可能性があります。
だから、あまり追い詰め過ぎないように、適切に接してあげることが大切なんです。
そのためのポイントを、まとめておきますね。
- 言い訳も嘘も本質は全く同じ
- 言い訳や嘘を言うのは、自分を自分で守る必要があるから
- 相手にとって安全な関係を作ってあげる
言い訳も嘘も事実を曲げて、自分に非が無いことを弁明するものです。どちらも自己保身のためにするものなので、本質は同じです。
自分が不完全であっても、受け入れてくれる関係があれば、言い訳や嘘を言う必要はありません。安全で受け入れてもらえる関係が乏しい人は、自分自身を守るために、言い訳や嘘を言う傾向があります。
言い訳や嘘を言われるということは、相手はあなたとの関係に、安心していません。どんなことがあっても、最終的には相手を受け入れて信頼してあげることで、安心できる関係を作ってあげます。
とは言え、非があるのは相手の方なので、実際にはこの通りに対処するのは難しいかもしれません。
難しい時は、少し時間を置いたり、信頼できる人と一緒に対応すると良いです。
自分が傷付かないように気を付けながら、上手に対処してくださいね!