日常生活では、誰かと会えば挨拶を必ずします。これは社会生活を送る上での、基本中の基本マナーですね。
しかし、この挨拶には、永遠の疑問があります。
それは、境目の時間です!
“こんにちは”や”こんばんは”には、何時を境に切り替えれば良いんでしょうか?
この基準って、人それぞれ曖昧ですし、誰からも明確な基準って教わってないですよね?
自分が”おはようございます”って言ったら、相手は”こんにちは”って言ってきたなんてことが日常的に起こります。
でも、調べてみると、日本人にはある共通の認識があることが分かりました。
これを理解すると、ちゃんと線引きできますよ!
というわけで、今回は”おはようございます”や”こんにちは”、”こんばんは”の境目を考えてみます。
もくじ
世の中の境目の時間
何時までが、“おはようございます”であり、“こんにちは”なのか…。
その基準はひとそれぞれですよね。
そこで、色々と調べてみると、世の中には、一般的な区切りの時間があるようです。
一般的な時間基準
調べていて、パッと目についたのが、6時間おきに区切る考え方です。
具体的な境目の時間はこうです。
- おはようございます⇒5時~11時まで
- こんにちは⇒11時~17時まで
- こんばんは⇒17時~23時まで
目覚めてから11時までは、”おはようございます”の時間帯で、11時~17時までが”こんにちは”というものです。
でも、こんな風に単純な時間で区切ってしまうとある疑問が浮かびます。
例えば、午前4時に会った時は、なんて挨拶すれば良いんでしょうか?
かなり、早いですけど、気分的には”おはようございます”って言いたいですよね。でも、相手は夜更かしして、その時間まで起きてる人かもしれません。
それに、”こんばんは”は”今晩は”と書くので、夜になってないと変な挨拶です。夏だと17時はまだ全然明るいですよね。
やっぱり、時間以外にも、気分とかそれまでの状況によって、変わってくるものだと思います。
そこで、世の中の人は、実際にどれくらいの時間を境に、挨拶を変えているのかを調べたら、面白いデータがありました。
世論調査によると…
NHKが日本人が挨拶の境目の時間を、何時と捉えているのか、世論調査したデータを見つけました。
まず、”おはようございます”についての意識は、こんな感じのようです。
【”おはようございます”について】
まず、午前9時に「おはようございます」とあいさつをしてもよいと考える人は全体の9割程度です。ほとんどの人が問題ないと考えている、と言えるでしょう。
ところが午前10時では、3分の2程度の人が「よい」と考える一方で、3分の1を超える人たちが抵抗を感じるような結果が表れています。※NHK放送文化研究所「おはようございます」何時まで?より
このデータによると、9時までなら”おはようございます”で問題無いようです。しかし、10時だと違和感を覚える人が増えてくるようですね。
実際にNHKの番組でも、10開始の番組では、”こんにちは”と挨拶しているようです。
また、同様にして、何時からが”こんばんは”なのかの調査もしています。
こちらは面白い結果でした。
【”こんばんは”が何時からか】
調査の時期は冬ですが、「こんばんは」は午後5時から可、という回答は、北海道では半数を超えているのに対して、九州沖縄では10%にも達していません。これは、地域によって日没の時刻が異なるからです。調査した12月上旬の「日の入り」の時刻は、札幌が午後4:00、福岡が5:10となっています。※NHK放送文化研究所「こんばんは」何時から?より
地域によって、日没の時間には違いがあります。さらに季節によっても、大きな差があります。
こういった理由から、地域によってかなりのばらつきがあるわけです。
このように、挨拶の時間には、地域や人の感覚によって、違いがあるものなんです。
では、どのようにして、挨拶の言葉を決めれば良いのでしょうか?
次はその基準を考えてみます。
挨拶の言葉の決め方!
そもそも、世の中の人は、挨拶の言葉には、どのような意味を持たせているのでしょうか?
実は、それを知ると、基準も自然に分かってくると思います。
挨拶の言葉の意味
挨拶の言葉って、どれも本来の文章を省略したものなんです。
代表的な一日の挨拶は、元々はこんな意味の言葉です。
- おはようございます⇒「お早くから、ご苦労様です。」
- こんにちは⇒「
今日 は、いい日和ですね。」 - こんばんは⇒「今晩は、良い晩ですね。」
このような意味の言葉が省略されて、挨拶になったんです。
だから、この意味を踏まえると、実は基準がハッキリと分かります。
“おはようございます”から”こんにちは”に変わる基準
“おはようございます”は「お早くから、ご苦労様です。」という意味です。重要なのは『早い時間』であることです。
そして、”こんにちは”の方は「今日は、いい日和ですね。」なので、日和が分かる程度の時間であることが条件になります。
日和は太陽が昇れば、ある程度は分かるものです。一方で『早い時間』というのは、仕事の種類や、状況などによって変わってくるものです。
これらを踏まえて、次のように考えました。
- 基本は自分が早くから頑張ってるなと思う時間までとする
- 職場では出勤の時間から1時間経過するくらいが目安
- 挨拶がズレても気にしない!
基本は「早い時間ですが、お互い頑張りましょうね!」という気持ちが込められるまでの時間にします。だんだん、調子が出てきて、本格的に活動できてるなと感じたら、もうその時間は”こんにちは”です。
フレックスタイムの職場では、出勤時刻が10時以降の場合もあると思います。その場合は、出勤時間から1時間くらいを目安にして、切り替えると良いのではないでしょうか?
片方が”おはよう”で、もう片方が”こんにちは”になる時もあります。そうなっても気にしないようにしましょう。ちゃんと挨拶したことが重要です!
“おはようございます”と”こんにちは”の境目の判断は、とても難しいのですが、これは自分の基準や気分で、言い切ってしまうのが一番良いと思います!
“こんにちは”から”こんばんは”に変わる基準
“こんばんは”の意味は「今晩は、良い晩ですね。」なので、夜になってることが絶対条件です。
だから日没時刻は絶対的な境目になります。
でも、かなり日が傾いて、夕焼けが綺麗な時間に「こんにちは」って言うのって、もはや遅い気がしませんか?
気分的には「こんにちはでしたね」って感じです(^^;
個人的には、夕暮れ時でもうすぐ夜が始まりそうな時間帯は「今晩は、良い晩になりそうですね!」という意味で、”こんばんは”と言っても良いんじゃないかと思います。
というわけで、このブログでは日暮れ時が、”こんにちは”と”こんばんは”の境目の時間とします!
まとめ
というわけで、今回は挨拶の言葉の区切りの時間を考えてみました。
個人の感覚や気分、地域によっても変わるため、やっぱりビシッと線引きするのは難しそうですね。
そんな中で、このブログでは、このように区切ってみました。
- 基本の”おはようございます”
- 職場の場合のおはよう
- こんにちは
「お互いこれから頑張っていきましょうね!」という気持ちの間は”おはようございます”を使い、本格的に活動し始めているなら”こんにちは”を使います。互いの挨拶がズレても基本的には気にしません(^^♪
職場の場合は、出勤時間が会社によって違うので、出勤してから1時間くらいは”おはようございます”にします。
夕暮れになるまでは、”こんにちは”を使い、黄昏時になって夜が間近になったら「今晩は、良い晩になりそうですね」の意味で、”こんばんは”を使いましょう。
挨拶の言葉は、自分の気持ちを表現する意味もあります。
時間で区切れるようなものではなく、むしろ、自分の気持ちに正直になって、自然なものを選べば良いと思います。
自分の気持ちが伝わる挨拶の言葉を選んでみてくださいね!