温泉には、大抵洗い場がありますよね?
ここに設置してある、水栓って蛇口をひねるタイプではなく、押すと一定時間だけお湯が出るタイプのものが多くないですか?
中にはあっという間に止まる、せっかちなものもありますよね…。頭を洗っている途中で、シャワーが止まっちゃうと、とっても迷惑です(-_-;)
なぜ、温泉に限って、そのような水栓が設置されているのでしょうか?
実はこれには温泉地ならではの理由があるんです。
だから、温泉ではシャワーは正しい使い方をするのが、大事なんですよ!
というわけで、今回は温泉でのシャワーの使い方を紹介します。
もくじ
シャワーを出しっ放しにするコツ
自動でお湯が止まる水栓って、使い勝手が悪いですよね…。
まだ、体を洗っているのに、止まるのはもちろん、もう十分なのに結構長い間、お湯が出っ放しのこともあります。
このような水栓を使うには、こんな方法がおすすめです。
- 手を置いておく
- タオルで固定
- 素直に何回も押す
結局、どれも地味な方法なんですが、簡単に解説しますね(^^;
手を置いておく
一番確実なのは、お湯を出すためのボタンやコックに、常に手を置いておくことです。
こうすると、もう片方の手で体を洗う必要があるため、シャワーを手に持つことができません。そのため、シャワーはシャワーフックに置いて固定した状態で使う必要が出てきます。
概ね体を洗い終わったら、最後の仕上げでシャワーを手に持って、流すと良いと思います。
タオルで固定
思う存分自由に使いたい場合は、タオルで固定するのもアリです。
例えば下の画像だと、赤点線で囲んだ部分はカラン、普通の赤丸がシャワーです。
自分が使う方の、ボタンやコックをタオルで固定して、好きなだけ使いましょう。
素直に何回も押す
目が開けられる状態にしてしまえば、お湯を出すのは簡単ですよね。
意外におすすめなのが、サッサと頭だけ洗い流して、目を開けられる状態にします。
そして、お湯が止まったら、再度、ボタンやコックを押すんです。
よほどせっかちな水栓でない限りこれで、大丈夫なはずです。
それにしても、この自動で止まる水栓は、使い勝手が悪いものです。
それにもかかわらず、なぜこんなものが使われているのでしょうか?
一定時間で止まる水栓にしている理由?
温泉のシャワーを、一定時間で止めたい理由は単純です。
それは節水して欲しいからです。
例えばシャワーを1分間出し続けると12lもの水量になります。15分間出し続けると、お風呂1杯分にもなっちゃうわけです。
温泉の場合は大勢が使うので、15人が1分ずつ使っただけで、お風呂1杯分のお湯を消費してまうわけです。
温泉の場合でもシャワーから出すのは水道水です。これを温水に変えるには、ボイラーで温める必要があり、燃料費がかかってしまいます。
温泉があるような場所は、都市ガスが来てない場所も多いので、なるべく燃料も水も節約したいわけです。
また、自動で止まる機能があれば、間違って出しっ放しにされるリスクも無くすことができます。
温泉なんだから、文字通り湯水のようにシャワーを使って良いのかというと、そうじゃないんですね。
というわけで、温泉では上手にシャワーを使うことが大切です。そこで、次はシャワーの使い方のマナーを見ていきましょう。
温泉のシャワーの使い方
この記事にも書きましたが、温泉は元々は体を洗うというよりも、お湯に浸かって温まるための場所なんです。
だから、シャワーを乱暴に使うのは、嫌われる行為なんですよ。
というわけで、シャワーの使い方のマナーを紹介しますね。
節水する
まずは何よりも、節水しましょう。理由は既に説明した通りです。
洗い場のシャワーから出るのは、温泉ではなく水道水です。温泉を出したら、水道が目詰まりしたり、腐食してしまうからです。
体を洗うために使うお湯は、必要最低限にしましょうね。
適温にしてから使う
温泉のシャワーは温度設定に注意しましょう。
熱湯や冷水が出てくることもあるので、いきなり体にかけたりせず、落ち着いて適温に調整しましょう。
周りの人にかけない
シャワーは遠くまで飛んでいくものです。
他人のシャワーがかかるのは、不快なものです。
もし、熱湯や冷水がかかってしまったら、大きなトラブルになりかねません。
シャワーを使う時には、座って静かに、周りにかからないように注意しましょう。
浴場から出る前にシャワーで洗い流さない
温泉の場合、お湯には有効な成分が、たくさん含まれています。
浴場から出る前に、シャワーで体を洗い流してしまうと、それらの有効成分も綺麗に流れてしまいます。
温泉は出た後も、皮膚に付いた有効成分が効果を発揮します。それを洗い流してしまうと、効果が半減してしまうわけです。
もし、浴場から出る前に体を洗い流したければ、温泉のお湯を使うのがおすすめです。
まとめ
温泉のシャワーが自動で止まるのには、ちゃんと理由があったんですね~。
無限に湧いてくる温泉を見ると、シャワーのお湯もついたくさん使いたくなりますよね。
でも、それは控えた方が良いんなんて意外ですよね…。
というわけで、シャワーの使い方を、もう一度おさらいしておきますね。
- 節水する
- 適温にしてから使う
- 周りの人にかけない
- 浴場から出る前にシャワーで洗い流さない
温泉のシャワーから出るお湯は、水道水を温めたものです。たくさん使われると、施設側も大変なので、必要最低限にしましょう。
シャワーの温度は最初は、極端な設定になっていることもあります。落ち着いて適温になるのを待ってから使いましょう。
シャワーのお湯は周りの人に、かからないようにしましょう。
温泉の有効成分の効果は、風呂から上がっても続きます。そのため、浴場から出る前にシャワーで洗い流さないようにしましょう。
他にも、温泉や銭湯には知らないと、トラブルになりかねないマナーがいっぱいです。
この記事では、様々なマナーを紹介しているので、ぜひご覧になってくださいね(^^)/